現代の日本においても、同じような考え方で建築をつくることはできないか。木を使い、きちんと循環させ、環境にも配慮した建築はつくれないか。
新築は0からの作曲。リボーンは原曲をいかしたアレンジ。元をいかしながら曲調はガラッと変えなければいけないけれど。
温かみを視覚的に与えたり、一癖ある家具を選んだり、誰も気づかないようなユーモアをちょこちょこ入れる。
ピンクをピンクのまま使うこともないし、原色の青を使うこともない。何色か答えられない世界に連れていきたい。
面倒くさいと思っても、いちいちディテールまで丁寧に作り込む。簡単に言うと、ネチネチ。もう本当に、ネチネチやる。
人の手仕事感をディテールに入れていく。作った人が想像できると、重厚感や空気感が出てくる。
服を決めるのと同じ。今日はこのセーターがアイコンだよね、とメインが決まれば、それを中心に合わせていく。
老舗の温泉街がフルリニューアルしてモダンになりすぎると、残念な気持ちになる。継承するべきものは、継承するべきだと思う。そのうえで時代に合わせながら、どう新しいデザインに仕上げるかを考えたい。
中途半端に近未来を描くよりも、僕たちが長い歴史で育んできたデザインにする方が、未来にも受け入れられるのではないだろうか。
かつて、建築は工芸品だった。技術と彫刻家の集合体として建てられていた。
過去の人が考えた未来は、どうしても現在の人から見るとギャップがある。「来なかった未来」のギャップを埋める作業が必要だ。
デザインした家具の撮影をする時、家の中に置かれた風景よりも、例えば波打ち際とか、想定外の場所に置いてみるほうが、ざわつき感があって面白い。
≪Pointillisme≫
せっかくならば、放射状に続く球体を追いかける視線を中断したくないと思った。だから、家具は周囲に置くことにしたのだ。
≪Pointillisme≫
ミラノサローネのようなイベントには、ビジネス的になりすぎず、「祭りである」という気持ちをどこかで持ち合わせていたい。
≪Pointillisme≫
コーディネートされたものをそのまま受け取るのではなく、もうちょっと自由に、自分たちで面白いものを選び取るというプロセスがあってもいいのではないか。
≪Pointillisme≫
今回もひねくれた視点で取りかかった。でも、元来ひねくれているのだと、いつも思い直すことになる。
≪Pointillisme≫
初めは、戦場ヶ原のようなススキの穂の群れの上に家具を置きたいというアイデアが浮かんだ。しかし、最終形はその要素はまったく残っていないものとなった。
≪Pointillisme≫
「どうしてこれをやったのか?」という質問にひとつ真面目に答えるとしたら、「面白いから」であろう。
≪Pointillisme≫
ABCという26文字のアルファベットが既にある中で、A’B’C’をデザインするのは容易い。椅子のデザインにおいて原型とは、新しいアルファベットを作る作業に似て難しい。
人は綺麗なものを見たり感動したとき、無意識にカメラを向けたくなるし自分を収めたくもなる。その様子にはポジティブな感情が感じられる。
≪Pointillisme≫
エレガントでありコージーでもある。異なる2つの要素を共存させる“矛盾の遊び”は、得意とするデザイン表現のひとつ。
≪Pointillisme≫
20代〜30代の頃に初めて体感したミラノサローネは、華やかでお祭りだった。華を添える、人がワクワクする、遠くから見ても面白いものを作りたいという想いは昔からあった。
≪Pointillisme≫
空間があり、その中に人がいてこそ家具が存在する。家具が中心ではなく、スペース全体を使い空間の面白さを見せたかった。
≪Pointillisme≫
普通は空間に使われない素材も積極的に使う。波をイメージした柔らかな曲線を描く壁を実現するために辿り着いた素材は、ベルトコンベアに使われる不織布の緩衝材だった。
«CONVERSATIONS VIRTUOSES 2»
建築やインテリアのプロジェクトは、ある程度やってくうちにだんだんと型ができてきてしまうもの。いかに白紙の状態で、設定から切り離された世界でアイデアを膨らませるのかを面白がっていたいと思う。
«CONVERSATIONS VIRTUOSES 2»
予算、時間、構造など多くの制約の中で自由なものを作ることは至極難しい。建築や空間のデザインとは、創造性を爆発させて岡本太郎のように作っていくというよりも、みんながオッケーという唯一の針の穴にスルーパスを通す作業のような気がする。
«CONVERSATIONS VIRTUOSES 2»
半永久的に存在する建築とは異なり、一時的な空間を設計するのは、消えてしまうからこそ大胆に実験できる良さもある。
«CONVERSATIONS VIRTUOSES 2»
足し算によって作り込んだ先に生まれる一つの結集と、引き算によって要素を削ぎ落とした先に見える一つの本質の間に、通底するものを見出すことができないかと考える。
«CONVERSATIONS VIRTUOSES 2»
硬さと柔らかさ、優しさと冷たさ、公と個。歴史的建造物の中で見せる現代アート、様々な制約の中で湧き上がる爆発的な創造性。相対的に物事を見ることで、普遍的な価値に気づくことも既存にとらわれない価値が生まれることもある。
«CONVERSATIONS VIRTUOSES 2»
例えば椅子を考える時、肘掛けの曲線の角度ひとつで全体像が見えてくる。あるポイントからデザインが決まることも、全体から細部へ入っていくこともある。
家具という素材を生かしながら組み合わせの中で世界観を作っていく「インテリア」は、好きな器に好きな料理を、好みのボリュームで盛り付ける「料理」に似ている。
建物を作る時はいつも、批判が怖いと思う瞬間が必ずある。確信を自信にして乗り越えていく快感と、少しの狂気じみた感覚も持っていないとできる仕事ではない。
もともと日本のオフィスは、ひたすらデスクと人が並んだ“養鶏場”みたいなものが多い。でも、卵の数じゃない、いい卵を産んでほしい、と考えるなら伸びのびとした空間のほうがいい。そうやって、元が暗ければ暗いほど明るい空間が目立つので、ラグジュアリーなホテルやレストラン以上にオフィスのデザインは対比を生みやすい。
小さな空間ほど細かい注文が多いものだ。空間が広くなればなるほど人はディテールを想像することが難しくなる。よって、デザインの自由度が上がる。
どれだけ高級な素材を使っても、どこかにハンドメイド感を入れていく。緊張をほぐすために、僕がよくやる方法だ。
慣れ親しんだ場所と空間のデザインに大きな差がある時、人は入った瞬間に緊張するものだと思う。
例えば、海が好きだからといって、毎日どの場所からも海が見える家を設計するのが成功とは限らない。ここに立った時だけ見える海――そんなアプローチをすることがある。
予算を削り、家やオフィスの延長上にあるような空間が増え、記憶に鮮明に残る空間が減っているのではないか。若い頃に初めて憧れのレストランで食事をした時のような、あの高揚感を作りたい。
人それぞれが持っているパーソナルのゾーンを、偶然を装って交差する瞬間を作る。そんな操作を感覚的に、あるいは意図的にすることがある。
by Wolfgang Zwiener TEPPAN
テーブルとテーブルの距離感とか、椅子と椅子の距離感というのは実はすごく大事。人は、中途半端に空間が開きすぎると、逆にオープンマインドになりにくいもの。だから、そのバランスが重要だ。
by Wolfgang Zwiener TEPPAN
どんなに高級に振ったとしても、緊張感を与えすぎたくない。どのプロジェクトでもその「気持ち」を空間に入れ込むことが僕の特徴として言えると思う。
by Wolfgang Zwiener TEPPAN
透明度の高い空気を保つことは居心地のよさにもつながる要素で、技術的な空調設計は必然だ。だからこそ、大型の空調機材をデザインにどう溶け込ませるのかというのは大事なことである。
by Wolfgang Zwiener TEPPAN
このお店で自分が好きな場所は、食事を楽しんでいる人たちが見渡せる場所。決して景色とかはないが、そんな場所。
by Wolfgang Zwiener TEPPAN
普通は、単価が高い個室は景色がいい窓のそばに設計するものだが、その考えにとらわれず、組み替えて空間全体のバランスを考える。
by Wolfgang Zwiener TEPPAN
終始ロジカルにデザインすることもあるが、一つのワードから最後まで作ることもある。
by Wolfgang Zwiener TEPPAN
和の要素がほしいから、日本庭園、枯山水。自然だから、緑。そういった直球表現ではないものにすること。見た目ではなく思想をベースに考える。
by Wolfgang Zwiener TEPPAN
思い切って髪を切った時、似合いすぎていると元の髪型を思い出せないハマり感。「前からその髪型だったよね」と思われる感じ。記憶が更新させると言い換えてもいいその感覚を作り出したい。